死んじゃう話、うんち、訃報

夕ごはんを食べながら優介が訊いてきた。

「とうちゃん、死んじゃうとどうなるの?」
「えーとね、とうちゃんとかママとかお友達とか先生とかジイジやバアバに会えなくなっちゃうよ」
「なんで?」
「オメメつぶったまま起きられなくなっちゃうからだよ」
床にうつ伏せになって目を閉じてみる優介
「こうなっちゃうの?」
「そうだよ」
「死んじゃった後はどうなるの?」
「死んじゃったままだよ。天国って所に行くんだよ」
「天国に行くと治るの?」
「治んないよ」
「ふ〜ん」

納得したの分かんないけど、とりあえず優介はおもちゃで遊び始めた。この隙に牛沢に電話をしていると突然優介がウンチモード突入、慌てて電話を切ってトイレに連れていったけど間に合わず(ガッカリ)。
優介のおしりをきれいにしようとズボンを脱がせたところで電話。とうちゃんの昔の上司のお父さんが亡くなったと言う訃報で、あまりのタイミングにビックリしたり慌てたり。
神妙に話をしていたが優介のオシリも気になり、「とうちゃん、早く〜」と騒ぎ始めたのでそこそこに電話を切った。もっと色々話したかったのに優介タイミング悪すぎ!

せっかくの機会なので風呂に入って、また死んじゃうお話の続きをしてみた。
「今のお電話ねぇ、とうちゃんのお友達のおとうさんが死んじゃったんだって」
「なんで?」
「病気だって。優介は病気になったら松本先生のところ行って直してもらうでしょ。でも治んない病気もあるんだよ」
「天国どこにあるの?」
「高いところ。お月さまやお星さまよりたかーい所にあるんだよ」
「11階より?」
「そうだよ。優介もさ、大人のお薬飲んじゃったり、車にぶつかったりしたら死んじゃうから気をつけるんだよ」
「うん」
「でもね、とうちゃんとママは優介が死なないようにいっぱい気をつけてるから大丈夫だよ」

一つの事柄をこんなに長く話したのは初めて、他にも色々問答があったけど憶えてない位だ。よっぽど関心が会ったのかな。
うまく説明できたか不安だったけど、優介も死んじゃう事についておぼろげながら分かってくれたみたい。お風呂から出たら妙にとうちゃんベッタリで、いつもなら独りでトコトコ寝室に行くのに今日は「さみしいから一緒に行こう」って言ってたし、ベッドに寝てからはとうちゃんのわき腹にピトンコとくっついていた。

全然関係ないけど、ベッドに入って電気を消した後の会話
「あっ、歯みがくの忘れた」
とうちゃん既にネムネムで「特別に今日お休みする?」と訊いてみた。
「うん、お休みする」
と答えたもののしばらくしてから
「虫歯になっちゃうかな?」
「なっちゃうかもね。がんばって歯磨きしてこようか?」
「うん」
病気で死んじゃう話が影響したのか分からないけど偉いぞ!優介

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